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2026年5月 古田 智子さん

フレッシュ会員シリーズ 第2弾!!

林世 遥さん
古田 智子さん

入会3年未満のフレッシュ会員シリーズ第2弾は、古田智子君(H-243)です。5年前から高知県仁淀川町の祖父の家を買い戻して移住。東京との二拠点生活を始め、今年1月の地元の町議選に初出馬して、見事トップ当選を果たし、町議会初の女性議員になった期待の新星です。

 このたびは町議選でのトップ当選おめでとうございました。まずは自己紹介をお願い致します。

古田さん: 親愛なる社中の東京三田倶楽部の会員の皆様。90年文学部史学科卒の古田智子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

遠い昔、あろうことかマグレで慶應義塾中等部に合格してしまい(小学校の成績的には絶対無理でした。)、以来塾生の端くれとして大学卒業まで成績的には超低空飛行ながらなんとか過ごしました。高校時代からバイト三昧であまり高校・大学には行かず、とても誉められた素行ではない塾生でした。

卒業してからは、家業を継ぐ下準備として商売を学ぶため一旦電鉄系百貨店に入社。1年半後、家業を手伝うために退社した直後にバブル崩壊。その余波で家業が潰れ、継ぐ必要がなくなりました。

仕方がないので、数年間アルバイト生活をしながら建築系の専門学校で学び、某インフラ系企業の都市計画部にこれまたアルバイトとして入社。実はこれが、官民連携分野でビジネスを展開する今のキャリアのスタートでした。

以来、紆余曲折ありつつ公共行政周りのビジネス領域でキャリアアップしながら経験と実績を積み、2012年に「株式会社LGブレイクスルー」https://www.b2lg.co.jp/を創業。現在14期目を迎える創業社長です。

  なかなか面白い人生ですね。このたびは、なぜ町議選に立候補なさったのですか?

古田さん: はい、5年前に祖父の生まれ育った故郷の高知県仁淀川町で空き家になっていた祖父の生家を買い戻し、会社の登記も仁淀川町に移転。東京と仁淀川町の2拠点生活を続けてきました。そこで衰退する祖父の故郷の仁淀川町をなんとか活性化したいとの強い思いで、2026年1月20日告示の高知県仁淀川町議会議員選挙に出馬。会社経営者仲間からは、「古田が乱心した!」「何を血迷ったのか・・・?」「どうしちまったんだ古田!、「東京での今までのキャリアを棒に振るのか?」と心配されましたが、こうと決めたらそれ以外のことは全部吹っ飛ばしながら爆進するタチなので・・・(笑)
結果、基礎票ゼロにも関わらず、まさかのトップ当選。2月1日から、町政初の女性議員としての政治活動と会社経営者とのダブルキャリアの仕事に取り組んでいます。

林世 遥さん

 言葉は悪いのですが、東京から来たよそ者は、相当なご苦労がありますよね?

古田さん: ハイ、東京都港区生まれの私が全人口4,300人の過疎のまちにたった一人で飛び込んだので周りの印象は、一言で言うと「異世界転生」。一方まちの住民にとっては、「宇宙人がUFOに乗って攻めてきた!」的な・・・。この如何ともし難いギャップは、議員として真摯に住民に向き合い、仕事をして埋めていくしかないのかな、と腹を括っています。

 ありがとうございました。次に塾生時代の思い出をお聞きかせください?

古田さん: 慶應義塾中等部の合格から大学卒業までの12年間(計算が合わない?まあ、そこは触れないでください(笑)、一番楽しかったことは最後の大学4年生の1年間。史学科国史専攻の田代和生教授ゼミで徳川幕藩政権の成立過程を研究したことです。

何よりも田代教授の指導が最高に厳しく、最高にワクワクしながら人の営みの妙味や歴史の醍醐味を学べました。慶應義塾中等部の合格というマグレは、田代教授のゼミで学ぶためだったと何の疑いもなく明言できるくらいです。卒論を仕上げるため旧図書館で江戸時代の文献(虫食いだらけで時々江戸時代の人の髪の毛や蜘蛛がぺちゃんこになって挟まっていたりしました書物を夢中で読み漁ったのが、今でも忘れられない思い出です。

卒論は3日間徹夜で仕上げ、追い込まれた人間ってすごい!って我ながら感動しました。期限ギリギリにならないと何もやらないのは今も変わらない悪癖です(笑)。卒論評価はBでしたが、やりきった後の生ビールはそれまでの人生で最高の味わいでした。

ちなみに、国や自治体の政策形成や事業推進周りに長年取り組んできたのですが、国と地方の関係は、江戸時代の徳川幕藩体制の仕組みと殆ど変わっていないのだなといつも感じます。

ちなみに卒論のタイトルは「寛文三年武家諸法度における殉死禁止令に関する一考察」。その頃は、まさか学んだことが将来のビジネスに役に立つとは1ミリも思っていませんでした。人生、無駄なことって何一つないのですね(笑)

 当倶楽部との関わりを教えてください。

古田さん: 帝国ホテル時代に何回か伺ったことがありました。2012年にFacebook三田会でご縁をいただいた中等部の先輩でもある当倶楽部の日野理事からのお誘いで入会させていただきました。

 次に、あなたのご趣味・特技を教えてください。

古田さん: 一番の趣味は仕事ですね。ワーカーホリック?、いえいえ、自分にとって仕事は人生を賭けた最高に痺れるゲーム。大変なこと・落ち込むこと・腹が立つことも含めて、最終的には「ワォ、仕事めっちゃ楽しいわ〜」ってなってしまいます。変ですかね(笑)

そのほかは、うーんそうですね。興味があることに出くわすと一気に集中して味わい尽くして、飽きたら次、その繰り返しです。おかげさまで中途半端でやたら広い浅知恵だけはついてしまいました。

 まだまだ深堀したいことがたくさんありますが、長くなりそうなの、この辺で最後の質問にさせて頂きます。あなたの信条、座右の銘などをお聞かせください。

古田さん: 「Don’t look back over the past(過去を振り返るな)」・・・綴りは合っていますか?、いつも、いま目の前にあることに全力投球です。

 まだまだ突っ込みどころ満載でお話しをお聞きしたいところですが、この続きは、倶楽部ルームでということで、ここで一旦締めさせて頂きます。今回取材にご協力を頂きまして誠にありがとうございました。

二拠点生活をこなしながら、そして新たなキャリアを始められたという話しを聞いていると非常にパワフルで豪気なイメージですが、心は細やかで優しさを持ち合わせた魅力的な男前な方でした。地方会員なのでしょっちゅう顔を出せませんが、当倶楽部にきっと新しい風を吹かせて頂けると思います。今後益々のご活躍を期待しましょう

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