東京三田倶楽部(Tokyo Mita Club)

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2023年8月 岡本 祥治さん
(株式会社みらいワークス 代表取締役社長)

挑戦!

岡本さん

 岡本さんは慶應義塾大学理工学部で機械工学を学ばれたと伺っています。大学ではどんな学生生活を過ごされましたか?

岡本さん: 理工学部は授業の出欠を取らないので、私はいつも真面目に授業を受けるタイプの学生ではなかったと記憶しています。私は機械工学で入学したのですが、2年目で留年しました。ちょうどその時に、システムデザイン工学科という新しい学科ができたので、私は機械工学科からシステムデザイン工学科に変更しました。

今振り返れば、大学時代に何気なく一緒に遊んでいた仲間たちの多くはビジネスマンとして成功しています。こうしたかけがえのない仲間たちとたくさん遊んでいた経験が後になって、とても大きな糧になったと感じています。

私にとって、大学時代に勉強したことが社会人になってから役に立ったのは数学ぐらいです。今振り返れば、一般教養や社会学をもっと学んでおけば良かったと思いますね。私は今、心理学や歴史の本をたくさん読んでいて、人とのコミュニケーションという面でこうした本が大変有益だと思います。

一番記憶に残ったのは、最後の卒業研究に取り組んだことです。1カ月間寝袋を持って研究室に泊まり込んで、やり切りましたね。これは本当に頑張って取り組んだ実感がありますね。

就職に関して私は短期間で大きな成長ができる環境に身を置きたいと思って、当時コンサルティングファームが非常に流行っていたので、アクセンチュアに入社を決めました。

 みらいワークスのロゴ(開かれた赤の扉)を拝見しまして、とても格好いいと思います! このロゴにはどんな想いが込められていますか?

岡本さん :1年半前にみらいワークスのロゴを刷新しまして、コーポレートブランドのコンセプト「プロ人材を解放する」を新たに設定しました。色々な意味でプロ人材がどこかで縮こまっているケースが多いのではないかと思います。本当の意味でプロ人材たちの「やりたいこと」と「やりたい場所」を解放する、その解放された扉がロゴのデザインになっています。赤色を選んだのは、「情熱と挑戦」を表現するためです。そして、元々私は日本を元気にしたいと思い起業しましたので、日本を表すという意味でも赤が相応しいと考えました。

 御社のホームページを拝見しますと、社員の執務室はフリースペースになっているようですね。また、社内の部活動(ボードゲーム部、ワイン部など)もあり、モダンなバーカウンターもあります。これらを踏まえ、みらいワークスの社員のウェルビーイングについて岡本さんはどのように考えていますか?

岡本さん: 世の中的に考えている一般的なウェルビーイングとは少し異なります。みらいワークスのビジョン「プロフェショナル人材が挑戦するエコシステムを創造する」をもとに、「ライスワーク」と「ライフワーク」というコンセプトを打ち出しています。「ライスワーク」即ち、米を食べる、生活やお金のための仕事です。「ライフワーク」即ち、自分の人生をかけてやりたい仕事や自己実現するための仕事です。新卒で会社選びする時にライスワークとライフワークが一致しているケースが多いですが、30代以降になると、やりたいことが変わっていくケースが多いです。しかし、現状の給料はそれなりに高いので、なかなか転職ができませんし、ベンチャー企業に行こうと思っても、奥さんから反対されるなど様々なハードルがあります。従って、現在は会社での仕事は完全に「ライスワーク化」している方が多いのが現状です。有名大学を出て大企業に勤めている方は非常に多いですが、みらいワークスがこのような方々を解放することを目指しています。人生において「ライスワーク」だけでなく、「ライフワーク」にも取り組んだ方が良いと思います。両者が一致していればベストですが、多くの場合は一致していないので、時間をかけて一致させていく必要があります。

みらいワークスの社員はプロの方々と日々向き合っているので、1人1人の社員もプロでなければなりません。われわれのバリューである「みらイズム」がありますが、これはプロとして成果を出し続けるための行動様式です。そして当社の社員がプロということはビジョンで描いたプロフェッショナルの一員であり、すなわち「ライスワーク」だけでなく、「ライフワーク」にも取り組んでほしいというのが私の考え方です。我々は、ビジョンに共感する候補者だけを採用しています。この点は面接でかなりの時間をかけて確認するようにしています。従って、当社のビジョンに共感して、当社で働いている社員は、みらいワークスの仕事が「ライフワーク」になっていると思っています。当然給料ももらっているので、「ライスワーク」になっています。「ライフワーク」と「ライスワーク」が一致している状況は、ウェルビーイングの観点から言えば、最も良い状態ではないかと思います。

 みらいワークスは2012年に創業してから現在までの間、飛躍的な成長(2022年9月期の売上高63億、社員139名)を遂げてきました。このような目覚ましい成長を支えた人材の確保や人材の活用について伺います。採用の際に、人材のどこを一番重要視しますか?また、人材が持っている能力を御社で最大限に発揮できるように経営トップとして心掛けていることはありますか?

岡本さん: 当社のビジョンの共感とバリューの実践ができているかどうかを経営者である私が徹底的に見ます。この部分を徹底してから離職率が劇的に下がりました。今の離職率は4〜5%です。

当社は共同代表で創業しました。しかし、共同代表と私が目指す方向が変わり、共同経営を解消することになりました。共同代表が退職したタイミング(2016年1月)で、当社のビジョンやバリューなどを全部刷新しました。それ以降はビジョンやバリューに合致する候補者だけを採用するように徹底しました。

おかげで、みらいワークスのことを好きな社員が多く増えてきました。前期1年間52人を採用しました。そのうち、リファラル(社員からの紹介)採用が17人と約1/3にものぼります。自分のお母さんや弟など、家族にも入社して欲しいと言ってくれる社員がいるほどです。

地道かつ気長に取り組んだ結果、ちょうど2年ぐらい前から会社の文化が大きく変わりまして、良い循環ができあがっていると思います。

2020年コロナ以降、当社はリモートワークとリアルによるハイブリッドの会社経営がどうあるべきか、そして、社員同士がもっとチームワークを発揮するためにどうしたら良いかなどについても、よく考えました。例えば、新入社員が入社時にウェルカムランチを実施する等、他の社員との接点を持たせるための様々な工夫を凝らして、社員同士の絆をつくることに重点を置きました。特に、リモートワークの時は、本当に会社にとって自分は必要とされている人材かどうか、他の社員と心が一つになっているかどうかを確かめる手段が少ないため、こうした地道な努力が必要だと考えます。

会社の文化を作ることは非常に重要なことです。みらいワークスはまだ11年目の会社なので、今ならどんどん文化をアップデートしていくことが可能だと思いますね。

 御社は現在東証グロース市場に上場されていますが、みらいワークスを立ち上げてから上場までの経緯を教えていただけますか?

岡本さん: 共同創業者と私が目指す方向が変わった頃から、上場を目指すことになりました。元々上場したくないと思っていたのですが、アクセンチュアを退職後に勤めた、当時マザーズに上場していた会社が、ライブドアショック(2006年)に巻き込まれて、非常に大変な思いをしました。上場会社は逆風が吹くと、こんなに大変なのだと思い知らされまして、私は起業するなら、株式公開する・パブリックカンパニーになることを選択肢から除き、プライベートカンパニーで自由にやっていきたいと考え、創業当初に私は共同創業者に上場を絶対に目指さないことを条件に出したほどでした。

私は20代の頃、やりたいことが見つからなかったので、様々な業界が見られて短期で成長できる場所として外資コンサルのアクセンチュアに入社しました。その後転職先の会社がライブドアショックに巻き込まれ、気付いたら、私のキャリアは転職できないようなキャリアになってしまいました。しかも、30代を目前に、まだやりたいことが見つかっていない状況だったため、本を読んだり様々な業界の人と会いながら自分探しをし始めました。その過程で日本人なのに日本のことを全然知らないことに気付き、いっそのこと47都道府県を回ってみようと思いまして、そして日本全国を回る中で「日本を元気にしたい」と思うようになり、それを実現するために2007年に起業を選択しました。その後、プロのフリーランスの活躍の場を広げるビジネスモデルを立ち上げ、2012年にはみらいワークスを創業し、3年が経過した頃には会社はある程度成長していて、やりたいこともできていて、収益化もできている状態でした。このままいけば、本当に日本の働き方を根本から変えられるかもしれないと思いました。このプラットフォームをさらに拡大したいと想うようになった際に、IPOという手段も視野に入りました。当時、当社は大手企業と直接取引開始することになった時に、帝国データバンクのスコアが低いので、口座開設できないと断られたこともありました。結局、別の会社を間に挟んで仕事をもらえるようになりました。当社の財務基盤が強くなって、日本中の会社と口座開設できるぐらいの強い会社にならないと、プロのフリーランスの方々に機会を提供できないことに気付いたのです。では、財務基盤を強くするにはどうしたら良いのかと考えたら、IPOが実に理にかなっていることがわかりました。上場すれば、財務基盤がしっかりしますし、知名度や採用力も上がる、登録してくださるフリーランスも集まってきます。私の過去のトラウマだけでその手段を放棄するのはあまりにももったいないことだと思いました。そこで、IPOを目指すことにしました。

話をまとめますと、私にとってライフワーク(やりたいこと)が見つかり、ライスワーク(収益化)にもなっているので、ここで勝負しようと考えました。

 みらいワークスは創業以来10年以上経ちますが、その間岡本さんが経験された最もチャレンジングな出来事を教えていただけますか?

右から2人目岡本さん、左から2人目編集長シャオシャオ

岡本さん: 例えば、地方創生をやり始めた頃は、右も左も分からない状態でしたし、M&Aも初めてのことでしたし、国から事業を引き継げる会社になったのもびっくりしましたし、ラッキーなことだと率直に思いました。

元々47都道府県を回って起業したぐらいなので、地方創生に取り組みたかったのですが、何からやって良いか分かりませんでした。世の中で「副業」というキーワードが出たときに「地方副業」の可能性を感じました。今当社が展開している地方副業サービス「Skill Shift」は、当時、別のベンチャー企業が運営していました。当社は総務省が行なっている「異能vation」という事業の企業スポンサーを2016年より務めていまして、2018年に「Skill Shift」を運営している別のベンチャーが当社の企業スポンサー賞を受賞したのがきっかけで、その企業と接点を持ち始めました。その後、M&Aでこのサービスを当社が引き継げるようになりました。

翌年になって、政府の時限組織が運営していた地方転職サービス「Glocal Mission Jobs(GMJ)」を引き継げる民間の会社を探していて、たまたま知り合った方から紹介を受け、引き継ぐ会社として手を上げました。結果、数社のコンペで勝利し、国の事業を引き継ぐことができました。国の事業という信頼を背景に地域金融機関との提携、自治体との事業が増えていき、地方展開が一気に加速できたという経緯があります。また、同じ年に三井住友銀行のアクセラレーションプログラム(日本最大規模)の運営を受託し始めました。これがきっかけで、地方×アクセラレーターのような仕事の横展開が可能になり、去年は仙台市、今年は青森市で地方スタートアップのアクセラレーションプログラムの運営も始めました。

地方出身でビジネスマンとして東京で活躍されている方々の中で、地元に戻るきっかけもないし、ライフワークとして地元に貢献したくてもどうしたら良いかも分からない方がとても多いです。このような方々を集めて、スタートアップ支援のイベントに来ていただき、地元に戻るきっかけづくりをしています。当社が展開している人材ビジネスと地方のスタートアップエコシステムとの良い循環をつくっていきたいと思いますし、当社にしかできないようなパーツをどんどんつくり、繋ぎ合わせていき、真新しい世界観をつくっていくことによって、われわれのビジョンである「挑戦するエコシステム」の中の1つの領域が徐々に出来上がっていく感じですね。

当社はたくさんのプラットフォームを運営していますが、1つ1つの単体だけでなく、掛け合わせることで、今までにない価値を創造していきます。1つのパーツを嵌める毎に新しい世界観が生まれてくるので、次はどんなパーツを嵌めるのか考えるのが楽しいですね。笑

  岡本さんのお話を聞いていますと、何だかわくわくしてきましたね! みらいワークスの事業は永遠に完成しない無限大のパズルゲームのようですね! どんどん広がっていくような、壮大な感じがしますね。笑

岡本さん: 当社は約150名の社員で9つの事業を行なっているので、半年毎に1つのペースで新規事業が立ち上がっています。また、スタートした新規事業をやめたことは過去に一度もありません。一通り全部軌道に乗せてきていますね。まだ赤字の事業もありますが、地方副業や地方転職については、3年がかりでやっと黒字にしました。M&Aも今のところ成功しています。ここはやはりみらいワークスのビジョンに合致した事業しかやらないと決めていますので、いくら儲かろうと、ビジョンに合致しなければ、当社はやりません。このことは社員全員にも共有しています。

最近は、官僚OBのセカンドキャリア開発支援を始めましたが、この事業は社員のアイデアで立ち上がったサービスです。大企業よりもスタートアップやベンチャーが官僚OBのスキルを欲していまして、霞ヶ関のOB再就職を斡旋する組織と異なり、われわれはスタートアップやベンチャーをターゲットに絞っています。このような取組を通じて、どんどん日本を活性化していっています。

  岡本さんは上場企業の経営トップとして、会社の業績のこと、社員のことなど、様々なことをいつも考えながら日々生活されていると思います。お仕事とプライベートのバランスはどのように取っていますでしょうか? どんなことをしてリフレッシュしていますか? ご趣味やお得意なことも聞かせていただけますか?

岡本さん: 私にとってみらいワークスでしていることがライフワークなので、仕事が楽しくて仕方がない感じで、仕事とプライベートを線引きする必要が全くありません。プライベートの時に仕事のことを考えていますかと聞かれたら、私は仕事のことを考えている感覚は全くないですね。ゲームに没頭していると同じ感覚でして、私にとって仕事は趣味でもありますね。

リフレッシュの時間はしっかり持つようにしています。毎週スポーツジムで筋トレをしています。ゴルフも好きなので、週1回程度プレイしています。サウナも最近よく行くようになりました。瞑想も定期的にしていますね。IPOを目指していた時に心が乱れた時期があって、瞑想をするようになりました。そして、旅行は大好きなので、ゴールデンウィークと年末年始などに長期休暇でよく行っています。長期の海外旅行は自分との振り返りをするための時間でもありまして、自分が考えていることを脳内から棚卸しして、向こう5年〜10年どうしていきたいか、自分のビジョンのアップデートが必要かどうか、会社を3年後どうしていきたいかなど、長期スパンのことをゆっくり考える時間に充てています。ちなみに、今まで私は96カ国を旅しました。

  岡本さんは上場企業の最高経営責任者ですので、日々激務をこなしているとお察ししますが、どうやって時間をやりくりして長期旅行をしていますか?

岡本さん: 長期旅行はゴールデンウィークと年末年始くらいにしかとらず、それぞれ10日間休暇を取って旅行に充てていますね。例えば、コロナ前の年末年始は、11日間かけてウルグアイから入り、アルゼンチンのパタゴニア、チリ、コロンビア、エクアドルと回ってきました。ほとんどは1人旅ですが、旅仲間もいるので、現地集合現地解散の時もあります。

  これから旅行に行きたいところはどこですか?

岡本さん: 例えばイエメンです。ソコトラ島という島に竜血樹という樹液が真っ赤な植物がありまして、その島にしかない樹なので、一度見てみたいです。

私はその時に話題になっているところに行くのが好きです。例えば、キューバとアメリカが国交回復した年にキューバに行きました。また、2011年3.11地震が起きた後のゴールデンウィークにチェルノブイリに行ってきました。ちょうどチェルノブイリ原発事故が起きて25周年なので、福島の状況と重ね合わせ、25年後の福島はどんな風になるのか現地を見たいと考えましたね。チェルノブイリは軍の管轄下にあるので、軍のツアーに参加して、実際に爆発した箇所から800メートルくらいのところまで行きましたが、ガイガーカウンターで放射能を測りながら歩いて近づいていくと4歩で倍くらいのペースで放射能が上がっていく様子を体感しました。私はその時に行ったら心が揺さぶられそうなところに行くのが好きですね。

  岡本さんは並々ならぬ行動力を持っていらっしゃいますね。先ほどゼロから一へ事業を作り上げるにしても、旅行に行くにしても、行動に移す力や物事を組み立てる力がずば抜けていると感じています。

岡本さん: 私はやりたいことをやらないと気が済まないタイプですね。先ほども話しましたが、私は30才になる手前にまともに転職できないキャリアになり、学歴社会から弾かれた側になってしまったのです。その時に私自身が解放された感じがしました。綺麗なキャリアのままで行けば、起業することはなかったと思います。

  みらいワークスのブランドメッセージである「プロ人材を解放する」はここから思い至ったのですね!

岡本さん: そうですね。結局、自分自身のキャリアにおいて、マイナスな出来事があったおかげで、自分が解放されたのです。ライスワークとライフワークの両方を取り組めている状況になったので、1人でも多くの人に同じような感覚を味わってほしいと思います。

また、ライスワークの仕事について話を聞くと、多くの方は死んだ魚の目になり、愚痴ばかり出てくるのです。一方で、ライフワークの仕事について話を聞くと、皆さんは目をキラキラとさせながら今挑戦していることを話してくれます。仕事のことを楽しそうに話す大人が増えないと、日本も元気にならないと思います。仕事がつまらない大人を見た子供も夢のある子に育たないでしょうね。

  御社の中期経営計画によると、2024年9月期の売上高100億円を目標として立てていますが、実現に向けてどんなところに一番注力していますでしょうか? もしくは注力していこうとしていますか?

岡本さん: 来期100億円になった時に、みらいワークスの中核事業であるプロフェッショナルエージェント事業は90億円、それ以外は10億円というようなポートフォリオになっています。まずは中核事業の売上を90億円に向けて順調に伸ばしてきています。これ以外の事業は全てこの4〜5年で立ち上げてきた新規事業なので、将来に向けて大きく育てていきたいと考えています。

それから、われわれは3本の柱と言っていますが、プロフェショナルエージェント事業という営業が間に入ってマッチングする事業やウェブプラットフォーム事業というウェブ上でマッチングする事業、そして、上記の2つのタイプの事業があるからこそできるソリューション事業からなります。それぞれ有機的につながって運営されていますし、それぞれが柱になって単独で収益化できる形に作っていくことで、強い会社になっていきますので、100億円という売上目標が達成されると考えます。

  岡本さんの座右の銘またはお好きな言葉を教えていただけますか?

岡本さん: 挑戦!

岡本さんの好きな言葉

  最後に、岡本さんの夢(仕事の夢とプライベートの夢)を聞かせていただけますか?

岡本さん: 日本語の夢は“叶わない夢”というニュアンスがありますが、英語の“Dream”は生涯を通じて叶えたいことというニュアンスがあるとのことで、自分自身は「夢・Dream=難易度が高いが生涯を通じて達成したいこと」と捉えています。そういう意味で、仕事の夢は会社のビジョンの実現そのものであり、「日本の100万人のプロ人材に機会を提供すること」を実現したいです。

プライベートの夢は2つあり、「世界中の国・193カ国を回りきること(残り97カ国)」と「エージシュート(age shoot)(ゴルフで自分の年齢のスコアで回ること)」です。

※聞き手はThe Voice 編集長シャオシャオ

※ゲストの肩書きや記事の内容は全て取材当時(2023年6月)のものである。

編集後記

株式上場を目指す経緯や地方創生、国から事業の継承、M&Aなどみらいワークス創業以来岡本さんが経験された数々のチャレンジングな出来事を語る姿を拝見し、自分自身に対して、社員に対して、社会に対して誠実で、一途で、真っすぐな心を持っていらっしゃると強く感じました。

岡本さんは20代の頃キャリアにマイナスな出来事があったおかげで、自分自身が完全に解放され、真の自分らしさに気付き、内心と向き合い、人生を通して何を成し遂げたいのかについて深く考えた結果、日本を元気にしたいという思いにたどり着きました。そのために、日本の津々浦々のプロ人材を解放し、各々にライフワークを追求してほしいという目標に思い至りました。

いくつになっても、どんなに大変な状況に追い込まれても、大志と使命感、想像力、行動力、幸運思考力、未来を信頼する力があれば、必ず再起できます。岡本さんのお話を聞きますと、とても大きな勇気が湧きあがりました!

「日本社会をもっと元気にしたい、エネルギーに満ち溢れた活力のある大人を増やしたい、働き方をもっと楽しいものにしたい、目をキラキラとさせながらライフワークに取り組む大人を増やしたい」、そんな岡本さんの思いが現実となりつつあります。これからも、きっと岡本さんはみらいワークスしかつくれない斬新な世界観を世の中に提供し続けると思いますし、今までにない価値を創造し続けると思います。みらいワークスのみらいを楽しみにしています!

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